自然菜園レジオン

幸せの種のまき方

自然農を始めたキッカケは?

こんにちは。

美智子と申します。自然農をしています。

自然農を始めたきっかけは、父でした。

定年後に働いていた会社も辞めて家にいるようになった時、テレビとお友達になりました。ボーッとテレビを見て、気力も体力も落ちていく様子に何とも言えない気持ちになりました。

せっかく自由な時間があるんだから、楽しいと思うことをすればいいのになぁと思っていろいろ提案してみましたが、釣りや山芋採り、海で潮干狩り、畑など

趣味が見事に体力勝負のものばかりでした。

 

日々、自分の楽しみを持つという生き方をしてこなかったので、いざ時間ができると何もする気にならないようでした。かと言って、新しく何か始める気力もない。

そして、家族で共通の話題も無かったので、父が会社時代の話を一方的にして会話が途切れるという状態でした。そこで母と相談して、父がずっとやってきた畑を一緒にやろうということになりました。

 

父は30年くらい前から、畑を借りて有機で週末農をしていましたが、私が、やるなら自然農がいい!と強く主張して自然農に切り替えました。今年で6年目になります。

自然農は肥料は全く入れないので、鶏糞ペレットや石灰を買う必要がなくなりました。

農法の違いは、また別の場所で説明したいと思います。

この5年でいろいろなことを乗り越えてきました。父とケンカもたくさんしました。でも、気力が無かったのが嘘のように父は毎日生き生きとしています。毎日のように会いますが、会話が途切れるどころか話すことがあり過ぎて、3人で競争して話しています。そして、いつでも笑いが絶えなくなりました。野菜は毎年美味しさが増し、より自然に近づき逞しいです。

毎日のように畑に行きますが、行く度に感動します。ごはんも畑の野菜ばかりで、大根で4,5種類のおかずを作って食べます。所謂『ばっかり食』です。父は、「毎日大根でも飽きないよ。本当にうちの大根は旨いなぁ」と目に涙をうっすら浮かべながら力説しています。今では父の方が自然農を力説しています。

本当に変われば変わるもんだなぁ。

 

毎日、幸せだなぁ、楽しいなぁと思いながらの生活に変わりました。

 

畑からの発見や気づきがたくさんあります。そのことをみなさんにお伝えしていきたいと思います。

これから、よろしくお願いします。